ダイニングテーブルだけじゃつまらない

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子供の成長に伴いダイニングテーブルが狭く感じるようになりました。これまでのテーブルは幅130cm×奥行80cm×高さ70cm、これよりも約50cmぐらい長いテーブルにしたいと思い、家具店に行き、いろいろなダイニングテーブルを物色していると、とても素敵な物が多くすぐにでも購入したい衝動にかられてしまいます。
しかし、せっかく変えるなら何かの時には、座卓としても使えるように脚の長さが変わるようなものができれば、使いがってが良いと思い自分で製作することにしました。

1.たのしくダイニングテーブルを使うための仕様を決める。

当初は、テーブル幅180cm×奥行80cm×厚さ4~5cm程度の無垢材を買って、脚を桧の角材三本を使った脚を2組作りその脚を立てたり、寝かせたりしてテーブルと座卓の高さにして、兼用できるものにしようと考えていました。

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ダイニングテーブル時、脚を立ててその上に天板を載せる。

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座卓時、脚を寝かしその上に天板を載せる。

実際に製作するとなると、これまでの漠然としたものから、具体的に入手可能な材料、歩止りのよい材料取り・製作方法など検討する必要があります。
無垢の木を使った幅広い天板は、木の温かみを感じられる憧れの材料です。
しかし、実際に使うとなれば無垢ゆえに、節・ひび割れ・狂いがあり仕上げるのにかなりの困難が予想されます。
次に集成材は無垢材の欠点である、節・ひび割れ等の悪い部分を取り除き接着剤で木片を張り合せているため、強度もあり扱い易い材料ですが、張り合せ部分の凹凸が気になり、また、なにより幅80cmの材料がホームセンターにはありません。
そこで、天板の意匠は市販のテーブルなどで多用されているメラミン化粧板を使い、本体は合板・SPF材・縁をタモ材で製作することにしました。

脚は桧の柱材を考えていましたが、ホームセンターでは、プレーナー仕上げ済みで9cm~10.5cmの桧柱材が無く、脚のデザインをインターネットで検索しながら模索しているとテーブル炬燵タイプのダイニングテーブルが目につきました。
これまでの冬はテーブルの下にホットカーペットを敷いていましたが、それほど温かくならなかったので、テーブル炬燵タイプにすれば、温かく過ごせると考えました。

あまり使う機会のない座卓兼用に固執するよりも、冬季温かく過ごせる炬燵の付いているテーブルのほうが余程よいではありませんか。また、座卓にしたければ別に短い脚につけかえればよい話です。
そこで、急きょ3本足脚タイプからこたつやぐらタイプにすることにしました。
これで、仕様が決まりました。
メラミン化粧板とタモ材を使った天板とヒーターユニットを組み込んだやぐらタイプの脚の組合せです。
そして、部屋が明るくなるように、明るい色の材料を使うことにしました。

2.天板の製作

天板の製作

天板の意匠をメラミン化粧板で行うことにしたのでメラミン化粧板の寸法を基準に天板を設計することにしました。メラミン化粧板は住友ベークライト製を使うことにしました。ホームセンターにカタログが置いてあったからです。
(カタログ上のサイズは幅183cm×奥行91cm×厚さ1.2mm)
このメラミン化粧板は切断しないで角のRだけ取るように寸法を決めます。切断すると割れる可能性があるからです。
まずは、幅方向。
合板182cm+(2.2cm×2)=186.4cm
メラミン化粧板が183cmですから片側1.7cm、タモ材の厚さが22mmですから5mmオーバーラップしています。
奥行き方向。
メラミン化粧板が91cm、片側1.7cmですから91cm+(1.7cm×2)=94.4cm
94.4cm-4.4cm=90cm
合板の奥行きは90cmになるように切断します。
次に、縁の材料タモです。
タモ材は長さ90cm×幅12cm×厚さ22mm(\1080)と長さ270cm×幅12cm×厚さ22mm(\3280)とゆうサイズの材料がありましたので、幅を半分 にすればちょうど2本づつになります。
そこで12cmの半分6cmから丸鋸刃の厚さを考慮して幅5.7cmとしました。

角のR

四隅の角はR60mmのR仕上、メラミン化粧板はR43mm

天板の製作

四隅の角を仕上げた後、メラミン化粧板が載る合板とタモ材の面の不陸をカンナがけやパテで調整します。
調整後メラミン化粧板をいったん天板に載せて間隔を均等に合わせます。
合わせたら木片に両面テープを貼り木版画で言う見当を3個付けます。
メラミン化粧板を裏返して置き合成ゴム系接着剤G17をメラミン化粧板裏と貼り付ける天板に塗ります。
季節に合ったオープンタイムをとり、見当に合わせてメラミン化粧板を貼り付けます。
貼り付けた後で気がついたのですが メラミン化粧板と縁の間隔が幅と奥行で違っていました。
メラミン化粧板の寸法を測定すると、幅184.5cm×奥行92cmカタログと幅で1.5cm、奥行で1cm大きくなっていました。
貼り付けてしまったのでこのままにしますが現物を確認しなかったのでしかたありませんが残念です。

3.こたつやぐら

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やぐらは桁・大梁・火打ち梁にはホワイトウッド材を使い、脚と小梁には桧を使いました。
ホワイトウッドやSPF材は屋外で使うには、腐朽性・防蟻性が低く問題がありますが、屋内で使えば白くきれいで加工性もよい材料です。
ダイニングテーブルを支える脚には、かなり荷重がかかるので強度の高い桧を選びました。


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やぐらの中央はヒーターユニットが取り付く幅で小梁を入れました。ヒーターユニット寸法(□29cm)

4.ダイニングテーブル炬燵

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完成したダイニングテーブル炬燵
テーブル炬燵カバーの他に椅子の脚にもカバーがしてあります。
テーブルの下にホットカーペットを敷いて温風式ヒーターユニットとWで使っています。
スイッチを入れるとほどなく腰から下と足の裏を温めるので、すぐに体が温まり忙しい朝などは大変重宝します。